Archive for the ‘ソーシャルスキルトレーニング(SST)’ Category

【SST】様々な活動を通して、友達との関わりを増やす

2019-10-02

 自由遊びの時間は、一人で遊んでいることが多いですが、友達との関わりも少しずつ出てきています。まだ友達に「鬼ごっこする?」「一緒にボール当てしよう」と誘われても「僕はいい」と断ることが多いですが、本人のしている遊びに友達を入れてくれることはよくあります。平日に通所し始めてから、友達にも慣れてきているので、今後さらに友達との関わりが増えるようにしていきます。まずは、全員で行う活動の中で、友達と関わる楽しさを感じてもらいます。例えば、運動遊びの集団遊びでは、ボール運びリレー・手押し車など友達と協力する種目やウォールボール・大玉転がしなどチーム対抗で行う種目といった友達のことを意識しやすい種目、鬼ごっこやフルーツバスケット、椅子取りゲームといった大人数の友達と楽しむ種目に取り組む中で「友達と一緒に遊ぶと楽しいな」「またやりたいな」という思いをもってもらいます。また、戸外活動のペア活動で色々な子とペアになってもらい、「〇〇君はこれが好きなんだ」「〇〇君はこれが得意なんだ」と友達のことをよく知ってもらったり、1時間程一緒に遊ぶ中で友達と楽しさを共有してもらい関係を深めてもらったりしていきます。様々な活動を通して、「もっと一緒に遊びたいな」、「もっと〇〇君のことを知りたいな」という気持ちを引き出し、自由遊びの時間にも自然に友達との交流が増えていくようにしていきます。また、一人で遊ぶこととは違った楽しさや面白さを感じてもらい、自分から友達と関わろうとする積極性も育んでいきます。

Juri, F.


【SST】言葉を発する機会を増やす

2019-09-24

 折り紙で作った物を見せてくれるなど、自分から人と関わろうとする姿が見られるようになってきました。しかし、「どうぞ」や「見て」等の言葉は伴わず、動作や持っている物から本人の思いを汲み取ることが多いです。本人から言葉を引き出すために、以下の4つの手続きに取り組んでいきます。


 一つ目は、要求行動を形成します。例えば、本人はメリーゴーランドという手をつないでクルクル回りながら宙に浮く遊びが大好きです。このような楽しいと感じる環境を提供し、「もう一回してほしい」「もっとしてもらいたい」という気持ちを引き出していきます。「もっと〇〇してほしい」等の表情が表れたら、「もう一回やって、と言うんだよ」と伝え、要求の言葉を出してもらいます。


 二つ目は、動作模倣学習に取り組みます。最近は友達の動作を真似したり、友達と同じおもちゃを持ってきて遊んだりするようになってきて、人への興味が以前にも増して強く出ています。この先の聞き手行動学習及び音声模倣をスムーズに進めるために、本人が誰かの真似をしたらほめたり、笑顔を送ったりし、真似することは良いことなのだと感じてもらいます。真似してはいけないことに注意が向いた場合は、真似することがいけないと伝わらないよう配慮し、その行動のみを止めてもらうようにします。


 三つ目は、聞き手行動学習に取り組みます。現段階では、名前を呼んでも反応がなく、指示が通らないことが多いです。名前を呼んだ時や声を掛けた時に応じてくれた場合にほめたり、「〇〇持ってきて」などの簡単なお手伝いをしてくれた場合に感謝を伝えたりして嬉しさと結びつけ、声掛けに応じることの定着を図っていきます。


 四つ目は音声模倣に取り組みます。本人の要求や注意を向けているものを察し、名称や状態、状況を言葉にして伝え、真似して言ってもらいます。

 以上、4つの手続きを繰り返し、言葉を引き出していきます。

Juri, F.


【SST】嫌なことがあった時にも気持ちを切り替え、活動に戻ることができる

2019-09-24

 身体を動かすことが好きで、自由遊びの時間は側転や開脚後転、逆立ち、鉄棒、縄跳び等をして遊んでいることが多いです。運動遊びは、好き嫌いなくどの種目も一生懸命取り組み、がんばっています。運動能力も少しずつ伸びてきて、長縄は小波ジャンプ20回から回旋ジャンプ76回に、幅跳びは118cmから131cmに、反復横跳びは16回から32回に記録が伸びました。短縄は1回ずつ縄を止めることなく連続で跳べるようになり、上手になりました。集団遊びのルール理解力もあり、ルールを守って行うことができています。


 学習面では、集中力の持続時間が長く落ち着いて取り組むことができています。公文では、新しい内容が出てきても数問解き方を説明するとすぐに理解し、自分で解けるようになっています。新しい内容が出てくるのを楽しみにしていて、「早く〇〇やりたい」と言ったり、先の教材を見てみたりすることがあり、前向きにがんばっています。


 気になる点は、嫌なことがあった時に固まってしまい、なかなか気持ちを切り替えられない点です。問題が生じてしまった時にできる限り短時間で気持ちを切り替えることや問題が生じる前に対処することができるようにしていきます。まず、固まってしまう頑なな行動に関しては、なだめると余計に長引いてしまうので、敢えてその行動に対して関わりをもたないようにします。しばらくすると本人自身が頑なな行動を続けていても意味がないと気付くので、内面が変わったことを見計らって外から働きかけ、活動に戻るきっかけ作りをしていきます。また、困った時や嫌なことがあった時には、我慢できなくなる前に大人に報告し、大人の力を借りて解決するよう予め伝えておき、問題行動を未然に防げるようにもしていきます。

Juri, F.


【SST】友達との関わりをもち、楽しく過ごす

2019-09-21

 友達とトラブルになることなく、仲良く過ごすことができています。おもちゃの独り占めもなくなり、「貸して」と頼まれた時に譲ることができるようになってきました。自由遊びの時間は、一人または指導員と一対一で遊ぶことが多いですが、最近は同年齢の子と二人でカルタをして遊ぶ姿が見られました。友達が絵カードを並べて遊んでいる所に本人が来て、初めは友達の様子をじっと見ていました。友達が自分で言って自分で取る一人カルタを始めた所、本人が「きりん」「そうじき」「おまめ」等と取ってほしいカードを言う役を始めました。すると友達が本人の言葉に合わせて絵カードを取り、仲良くカルタを楽しんでいました。一回目が終わった時に本人が「もう一回やろう」と言うと友達も受け入れてくれ、二人でまた絵カードを並べていました。指導員が仲介することなく、友達と一緒に共通の遊びを楽しめたことに成長を感じました。


 戸外活動では、ペアを組んでその友達と一緒に遊ぶというルールがあり、友達のことを意識してもらう機会が増えています。今後も戸外活動を通して、友達と関わりをもって遊ぶことの楽しさを感じてもらいます。そして、遊びの中で「〇〇したい」「〇〇に行きたい」といった自分の思いを友達に伝えられるようにするとともに、友達の思いも受け入れられるようにしていきます。現時点では、「滑り台したい」等と自分のしたいことを指導員には伝えられるので、今後は指導員経由ではなく、「〇〇君、滑り台しよう」と友達に直接伝えられるようにしていきます。また、「さっきは自分のしたいことに友達が合わせてくれたから、今度は〇〇君に合わせてあげてね」等と声を掛け、友達の思いを受け入れられる寛容な心も育んでいきます。これからも、友達と仲良く遊べるようアドバイスし、見守りを続けていきます。

Juri, F.


【SST】返事をしたらすぐに行動に移すことができる

2019-09-20

 遊びに夢中になっている最中、「(戸外活動に)出かける準備してね」や「(トークンの)シール貼りに来て」、「(帰る前に)トイレ済ませて」等と声を掛けた時に、すぐに返事は返ってくるけれど行動が伴っていないことがよくあります。返事が返ってくることから、以前のように指示そのものが聞こえていないわけではなく、その時にしている遊びがすぐに止められないことが原因のようです。本人もやらないといけないことは分かっていて、何度も声を掛ければしぶしぶ気持ちを切り替え、行動に移してくれますが、まだ切り替えに時間がかかってしまいます。すべきこととしたいことを天秤にかけるのではなく、すべきことに優先意識をもてるよう声掛けをしていきます。また、すぐに行動に移すことができた時にはほめ、次もそうしようと思えるよう励ましていきます。

Juri, F.


【SST】印象のよくない行為や発言を知り、抑えられるようになる

2019-09-15

 明るく素直で、友達とトラブルになることもなく、仲良く過ごすことができています。感情のコントロール面では、時々気持ちが昂ることもありますが、問題を感じるほど頻繁ではなく、思い通りにならなくても上手に気持ちをコントロールできるようになってきました。運動面では、鉄棒のりんごやブリッジが新たにできるようになりました。上手くいかなくても、繰り返し取り組んでできるようになり、とても喜んでいました。また、長縄や短縄は安定したリズムで長く跳ぶことができ、上手になりました。持久力がつき、長縄でも短縄でも70回以上の記録を出すことができるようになりました。集団遊びはきちんとルールを理解した上で、守ることもできています。勝つことへの過剰なこだわりも減り、勝敗に関わらず、楽しむことができています。学習面では、集中力が持続するようになり、宿題等を早く終えられるようになりました。公文では、学校では習っていない内容もたくさん出てきますが、数問解き方を伝えると自分で解けるようになり、前向きに取り組んでいます。レプトンでは、CDに続いて大きな声で真似することができています。最近始めた英文を書く練習は、「難しい」と言いながらも、正しく書けるようになるまで繰り返し、がんばって取り組んでいます。書くことへの抵抗感も少なくなり、スムーズに書けるようになってきました。


 少し気になる点は、印象の良くない行為や発言がある点です。例えば、運動遊びの説明をしている時や友達が発表している時にあくびをしたり、運動遊びの集団遊びのチーム分けの時点で「もうダメだ」とマイナスなことを言ったり、思いがけないことがあったり思ってもいないことを言われたりすると「はぁ?」と言ったり、公文を提出する時に手渡しでは届かないとプリントを投げたり足で寄せたりすることがあります。本人に悪気があるわけではないですが、周りからの見られ方にも意識を向け、良くない印象を持たれないように振る舞うことができるようになってほしいと思います。気になる行動や発言があった時にその都度伝え、印象の良くない言動を経験を通して覚えてもらい、意識的にコントロールできるようにしていきます。

Juri, F.


【SST】他の人が話している時は、途中で口を挟まないよう気を付けることができる

2019-09-14

 運動遊び後のがんばっていた子の発表や帰りの会の優しかった子の発表の時に、他の子が発表した内容に関して、「今日は〇〇君来てないよ」「今日は〇〇してないよ」というように、間違いなど気になることがあるとすぐに口に出してしまいます。予め声を掛けた時は、口を挟まないよう気を付けられているので、今後も声掛けを継続し、意識してもらいます。また、様々な場面で経験を積み重ねていく中で、今言ってもよいかどうか状況判断する力や言いたい気持ちを抑える力を育み、適切に振る舞うことができるようにしていきます。

Juri, F.


【SST】それぞれの物事にかける時間の目安を知り、合わせることができる

2019-09-09

 マイペースで周りに合わせて行動するという意識があまりなく、必要以上に時間をかけてしまうことが多いです。戸外活動で昼食を選ぶ時に他の子が買い終えているのにまだ迷っていたり、がんばった子や優しかった子の発表をする時にその場で何を言おうか考えていて時間がかかったり、運動遊びの整列係をする時に少しでもずれている子がいると気になって長引いてしまったりし、周りのお友達から「まだ?」「もっと早くして」と思われてしまうことがあります。一方、宿題の発表は紙に書いて準備しておくことで、すぐに言えるようになりました。また、「時間をかけずに〇〇してね」と予め声を掛けた時は普段より早くできていて、意識すればその場に限り改善されています。


 まずは、経験を通してそれぞれの物事にかける時間の目安を覚え、慣れてもらいます。例えば、昼食を買う時には、予め「5分くらいで買い終えてね」などと伝えておき、スムーズに買い物を済ますことができるようにしていきます。発表は順番が来る前に言うことを考えておくよう声を掛けていきます。発表が長くなった場合には一旦話を切り、もう一度考えを整理してから再チャレンジしてもらい、10秒ルール(指名されてから10秒以内に話し終えるというルール)も守れるよう意識してもらいます。また、発表をスムーズにするため、発表内容を考えながら言うのではなく、「いつ」「だれと」「何をした」というように、まとまりを作って発表できるよう練習していきます。整列は、どのくらいの時間・状態で終えるのが適当かを、お手本を示したり一緒に行ったりしながら身に付けてもらい、ほどほどの時間で終えられるようにしていきます。必要に応じて、昼食の候補を前もって決めておいたり、発表内容をメモしておいたりする等、周りの子と同じくらいの時間でできるよう工夫もしていきます。繰り返し経験する中で時間的感覚や、まとまりを捉えて話を構成する力を育み、周囲に合わせて行動する、又よりスムーズに発表することができるようにしていきます。

Juri, F.


【SST】会話や発言のルールを意識して話すことができる

2019-09-09

 思ったことをすぐに言ってしまったり、勝手に話し出してしまったりすることがよくあります。具体的には、あいさつの時にきちんと座っていない子に対して「〇〇君はできないから」と言ったり、本人にとっては簡単な跳び箱の2段の練習をがんばっている子に対して「こんなの簡単、誰でもできる」と言ったりする等、思ったことをすぐ口に出してしまい、友達に嫌な思いをさせてしまうことがあります。また、友達が話している時に割り込んで別の話を始めたり、話の区切りが分からず話の途中で「はいはい」と言いながら手を挙げたりします。本人に悪気があるわけではなく、まだ会話や発言のルールがあまり分かっていないようです。  暗黙のルールに関しては、気になる発言があった時にその都度伝え、一つ一つ覚えてもらいます。割り込んで話し出してしまった時には、「今は〇〇君と話しているから待っててね」とその場の状況と本人の取るべき行動をセットで伝えたり、後から「さっきの話は何だった?」と尋ね、話し出しても良いタイミングもつかんでもらったりしていきます。発言のルールに関しては、「話したいことがある時は挙手し、指名されてから言う」というルールを予め確認し、意識してもらいます。         

Juri, F.


【SST】運動遊びの待ち時間に合った行動を覚える

2019-08-06


 運動遊びは、どの種目も一生懸命取り組み、がんばっています。キャッチボールやドリブルが得意で、ほめられてよく照れています。また、ドリブルの記録会では、記録更新すると身体全体で喜びを表現しています。長縄では、真上に跳ぶことができるようになり、小波ジャンプが少しできるようになりました。鉄棒は「怖い」と言って取り組まない時期もありましたが、最近は補助付きの逆上がりに挑戦してくれるようになりました。集団遊びでは、玉入れが大好きで、Tシャツの裾の部分にボールをたくさん集め、籠に向けて一生懸命投げていました。また、鬼ごっこのルールが少しずつ分かってきて、公園で友達と一緒に楽しめるようになりました。これからも様々な種目に取り組んでもらい、楽しく身体を動かしてもらいたいと思います。


 運動遊び中に気になる点は、待ち時間や次にすることのお手本を見る時に仲の良い友達と遊んでしまう点です。特定の友達がいない日は、他の子と同じように待つことができていますが、その友達がいると嬉しくてテンションが上がり、遊び始めてしまいます。その場に合った行動をしようと意識している様子はなく、その時の気分によって行動も変わってしまいます。まずは、「待ち時間は友達のがんばっている所を見る時間」とルールとして伝えたり、お手本をしっかりと見るように予め声を掛けたりしていきます。遊ばずに待ったり見たりできた時にはほめ、場に合わない行動をした時にはその都度声を掛け注意を促していきます。また、声を掛けても止められない場合は席を離すなどし、仲の良い子と離れる悲しさとつなげて「してはいけないこと」の認識を高め、次からは気を付けようという意識をもってもらいます。

Juri, F.


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