【学習支援】カレンダーを用いて、時を表す言葉やその意味を覚える

2020-02-25

 明るく素直な性格で、友達とトラブルになることなく、仲良く過ごすことができています。自由遊びの時間には、おままごとやお絵描き、ボール遊び等をして友達や指導員と関わりながら楽しそうに過ごしています。戸外活動では、「今日はどこに行くの?」「僕は誰とペア?」と尋ねてくることが多く、活動を楽しみにしていることが伝わってきます。また、活動する際のルールを覚えることができていて、よく車の中で「ペアを守る、だよね」等と口にしています。ほとんどの場面では、ルールを守ることができていますが、時々興味を惹かれるものがあると、何も言わずにペアを離れてしまうことがあります。「別の所に行きたくなったら言ってね」と予め伝えておき、ルールを意識して行動できるようにしていきます。初めのうちは、ペアを離れてしまった時に声を掛け、ルールを思い出してもらいます。このやりとりを繰り返し経験してもらう中で、別の所に行きたいという意思を自分から友達に伝える力を育んでいきます。

 運動の面では、好き嫌いなく、どの種目もがんばって取り組んでいます。幅跳びのフォームが良くなったり、長縄で同じ方向を見て跳べるようになったり、短縄で前跳びができるようになったりし、少しずつできることが増えています。集団遊びでは、ルール理解が不十分な面もありますが、その都度動きやルールを教えてもらいながら取り組んでいます。特に鬼ごっこが好きで、何周も走り続け、がんばっています。以前気になる点として挙げていた、ふざけてしまう点に関しては、事前の声掛けにより改善しました。今後も楽しく活動してもらい、できることを少しずつ増やしていきます。
 排泄の面では、トイレに行く習慣がつき、失敗は一度もありません。入室時や戸外活動後等では他の子と同じように声を掛けていますが、その他の場面では、自分の意思で行くことができるようになり、改善しました。
 学習の面では、切り替えが早く、集中して取り組むことができています。最近は、ひらがなや数への興味が増し、車に乗っている時に看板の文字を読んでみたり、一緒に車に乗っている人の数やDVDに出てくるアヒルの数を数えてみたりすることがよくあります。また、公文の学習を通して、自分の名前を正しい書き順で書くこと、20までの数字を読んだり書いたりすること、正確に数えることができるようになりました。今後もこの調子でがんばってもらい、少しずつ確実に力を伸ばしていきます。
 コミュニケーションの面では、語彙が増え、お話が上手になりました。車の中では、学校の行事のことや家族で出かけたこと等をたくさん話してくれます。帰りの会の印象に残ったことの発表では、内容に具体性が出てきて、内容に関する質問にも答えられるようになってきました。また、時を表す言葉に関しては、「今日」以外に「明日」「昨日」という言葉が出てくるようになりました。しかし、時を表す言葉それぞれの意味理解に不十分な点があり、未来のことは全て「明日」、過去のことは全て「昨日」という言葉で表してしまいます。この点を改善するため、刺激等価性を活用し、支援を行っていきます。刺激等価性とは、「二種類の見本合わせ手続きを実施すると、具体物・音声・文字その他の関係が自動的に学習される」というものです。現時点では、二種類のうち一つ目の音声刺激と文字刺激を結び付ける手続きの部分はできています。今後は、二つ目の文字刺激と具体物(絵)を結び付ける手続きを行っていきます。まず、「おととい」「きのう」「きょう」「あした」「あさって」と書かれたカードとカレンダーを準備します。カレンダー上にカードを順番に並べる作業を通して、時を表す言葉それぞれの意味を覚えてもらいます。その際、時という抽象的な情報を視覚化して分かりやすくすることで、時を表す言葉それぞれの意味理解を促していきます。この手続きを行うと、文字刺激と具体物(絵)が結び付くだけでなく、直接訓練していない具体物(絵)と音声刺激も自動的に結び付き、日常会話の中でも「明日」「明後日」などという言葉を区別して話すことができるようになります。そして、日常会話の中で近い過去や近い未来が正しく表せるようになったら、「来週」「今度」などと言葉を広げていき、時を表す言葉を適切に使うことができるようにしていきます。

Juri, F.