【SST】言葉を発する機会を増やす

2019-09-24

 折り紙で作った物を見せてくれるなど、自分から人と関わろうとする姿が見られるようになってきました。しかし、「どうぞ」や「見て」等の言葉は伴わず、動作や持っている物から本人の思いを汲み取ることが多いです。本人から言葉を引き出すために、以下の4つの手続きに取り組んでいきます。


 一つ目は、要求行動を形成します。例えば、本人はメリーゴーランドという手をつないでクルクル回りながら宙に浮く遊びが大好きです。このような楽しいと感じる環境を提供し、「もう一回してほしい」「もっとしてもらいたい」という気持ちを引き出していきます。「もっと〇〇してほしい」等の表情が表れたら、「もう一回やって、と言うんだよ」と伝え、要求の言葉を出してもらいます。


 二つ目は、動作模倣学習に取り組みます。最近は友達の動作を真似したり、友達と同じおもちゃを持ってきて遊んだりするようになってきて、人への興味が以前にも増して強く出ています。この先の聞き手行動学習及び音声模倣をスムーズに進めるために、本人が誰かの真似をしたらほめたり、笑顔を送ったりし、真似することは良いことなのだと感じてもらいます。真似してはいけないことに注意が向いた場合は、真似することがいけないと伝わらないよう配慮し、その行動のみを止めてもらうようにします。


 三つ目は、聞き手行動学習に取り組みます。現段階では、名前を呼んでも反応がなく、指示が通らないことが多いです。名前を呼んだ時や声を掛けた時に応じてくれた場合にほめたり、「〇〇持ってきて」などの簡単なお手伝いをしてくれた場合に感謝を伝えたりして嬉しさと結びつけ、声掛けに応じることの定着を図っていきます。


 四つ目は音声模倣に取り組みます。本人の要求や注意を向けているものを察し、名称や状態、状況を言葉にして伝え、真似して言ってもらいます。

 以上、4つの手続きを繰り返し、言葉を引き出していきます。

Juri, F.